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Story
 バレンタインデーの台北。

 書き入れ時の花屋には様々な人がやって来る。プロポーズの為の薔薇の花束を注文する男性、台北市が主催する合同結婚式に向かう女性カップル、みんな愛に輝いて見える。だが店主のシャオシンには、一緒に過ごす彼氏がいない。

 想いを寄せるレイレイのため、特別に薔薇のチョコレートを作る孤独なパン職人シャオアン。だが、それはレイレイからその恋人ダーハーへ贈られるものだと知っている。切なさと報われない想いを胸に、チョコレートの配達に追われるシャオアンだったが、時を同じくして寂しさを胸に花の宅配に追われるシャオシンと接触事故を起こしてしまう。幸い二人に怪我はないものの、シャオシンの車は動かなくなり…。口論の挙句、シャオアンのバイクで両方の配達をする事に。

 一方、公務員のレイレイは夢を追い続ける作曲家の恋人ダーハーを応援しながら、十年間生活を支え続けていた。だが、溢れる請求書の数々と、十年経っても進歩のない同棲生活にウンザリ気味。欲しいものも買えず、諦めの連続。わたしは本当にこんな生き方をしたかったのか…「別れ」の一言が頭を過る。

 しかしダーハーは、そんな彼女の変化には気付かず能天気。国際的な音楽賞で受賞したことの報告と共に、遂にプロポーズをしようと高級レストランと自作のラヴソングにバンドまで用意している気合の入りよう。

 夕暮れ過ぎ、シャオシンとシャオアンも最後の配達先へと辿り着いた。偶然に同じ場所、そこはレイレイとダーハーの待つ高級レストランだった。だが、幸せなカップルばかりの店内で、どうも雲行きの怪しい二人の口論が始まっていた…。
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